診療内容
整形外科では、主に運動器の疾患を扱います。
整形外科では、主に運動器の疾患を扱います。
当院では、一般的な整形外科診療はもちろん、スポーツ整形外科診療にも力を入れています。当院理事長 小黒賢二医師は、帝京大学病院のスタッフ時代にスポーツ整形外科診療に従事していたため、膝前十字靱帯損傷や半月板損傷などスポーツ傷害に対する関節鏡視下手術を当院でも積極的に行っています。また当クリニック院長 鮫島康仁医師も、バスケットや野球、陸上競技を行っているアスリートやスポーツ少年少女に対して、スポーツ傷害の予防や診療に取り組んでいます。
ほかにも、当院非常勤医の笹原潤医師は、帝京大学スポーツ医科学センターに所属しており、足の外科領域を中心にスポーツ整形外科診療を行っています。帝京大学では、帝京大学のラグビー部や駅伝競走部、ほか学外のトップアスリート(Jリーグ選手や陸上競技選手、バレエダンサーなど)に対して、超音波を駆使した診療を行っており、当院においても同等の診療・手術を受けることができます。
県内だけでなく、県外からも多くのアスリートやスポーツ少年少女が来院されるため、土曜日だけでなく日曜日・祝日も午前中は外来診療を行っています(外来診療担当表参照)。また、スポーツ傷害の診療を円滑に進める上で、リハビリテーションはとても重要です。当院は充実したリハビリ設備を有しており、スポーツ傷害のリハビリテーションについて熟知した理学療法士・作業療法士が対応しています。
レントゲンやCT、MRIは、全て静止画による診断ツールですが、超音波検査では、運動器の疾患を「動」の中で診断することが可能です。またMRIは通常予約制の検査ですが、超音波検査は、診察室でリアルタイムに行うことが可能です。
超音波検査は、30年以上前から整形外科診療で用いられていましたが、広く普及してきませんでした。その理由は、以前の超音波検査の画像はとても粗く、見るに耐えない解像度だったからです。しかし、近年の高周波リニアプローブの開発や画像構築技術の進歩によって、超音波検査の画像描出能力は飛躍的な進歩を遂げました。現在の超音波検査は、レントゲンでは直接見ることが出来ない靭帯や腱の損傷部位を鮮明に描出することが可能で、またレントゲンでは骨折がはっきりしない場合でも、超音波検査によって骨折が判明することも多々あります。
また、足関節周囲には多くの腱や靭帯があります。これらの傷害をレントゲンで適確に診断することは困難であるため、「靭帯損傷」が「足関節捻挫」と診断され、軽症に扱われていることがしばしばあります。しかし、超音波を用いて診療を行うと、レントゲンでは診断できない靭帯や腱の傷害を、適確に診断することができます。
当院では、 2012年に高性能超音波画像診断装置 Avius (日立アロカ社)を、2015 年にはHS1 (コニカミノルタ社)を導入し、超音波診療を行っています。超音波を用いた診療は笹原潤医師が行っています(外来診療担当表) 。
体外衝撃波治療は1980年代より尿管結石などの破砕術として使用されている技術です。これが、整形外科領域の治療にも応用され、欧米を中心に研究されてきた結果、腱付着部における疼痛や骨折後の偽関節、骨壊死などに効果があると報告されており、近年注目を集めている治療法です。
2008年に厚生労働省の薬事承認がおり、2012年には難治性の足底腱膜炎に対して、健康保険で治療できるようになりました。当院でも、 2012年に体外衝撃波疼痛治療装置 ドルニエEpos Ultra (ドルニエメドテック社)を導入し、体外衝撃波治療を行っています。
当院では、体外衝撃波治療は笹原潤医師が担当しています。この治療は、笹原潤医師の診察を受けていただいた後に、予約を取っていただいて治療を行っています(外来診療担当表) 。この治療にかかる費用等も、診察時に直接ご相談ください。
日本経済新聞電子版で『体外衝撃波治療(ESWT)』の詳しい記事を読む
40-50歳前後で生じる肩の痛みは、世間では四十肩もしくは五十肩と総称されています。時間がたてば自然に良くなることが多いため、物理療法やリハビリ、投薬治療が漫然と行われていることは少なくありません。四十肩・五十肩には様々な病態が含まれていますが、中でも凍結肩は経過が長く、強い夜間痛を伴うことや、背中に手がまわせなくなることも多く、 日常生活に大きな支障を来します。五十肩と診断されて治療を行っているにもかかわらず、なかなか肩の痛みや動きが改善されない場合は、凍結肩である可能性があります。
そのような凍結肩に対する新しい治療法として、サイレント・マニピュレーションが考案されました。この治療法は、城東整形外科(秋田県秋田市)診療部長の皆川洋至先生とぱくペインクリニック(兵庫県神戸市)院長の朴基彦先生が考案した治療法で、入院することなく外来で短時間に行うことができます。2013年の日本整形外科学会学術集会においても報告された治療法で、各地のセミナーや新聞、医療従事者向けのウェブサイト等においても紹介されています。
治療は、まず超音波を用いて第5.6頚椎(C5.6)神経根の周囲に局所麻酔剤を注射します。約15分後に肩関節周囲の痛みがなくなっていることを確認し、腕を動かして関節包を破断させ、肩関節の動きを取り戻します。
当院では、笹原潤医師が城東整形外科・ぱくペインクリニックで研修を行い、この治療法を2012年より導入しています(外来診療担当表)。通常は、予約することなく受診当日でも治療を受けることが可能ですが、神経ブロックの影響で一時的に腕が動かせなくなるため、治療後数時間は車を運転することができませんので、ご注意ください。
治療後は、再拘縮を防ぐためにリハビリテーションが必須です。当院への通院リハビリが困難であれば、お近くの病院でも構いませんので、必ずリハビリテーションを行ってもらいます。
整形外科ドクター一覧はこちらをご覧下さい。
手術名 | 2015年度 年間手術件数(602件) |
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観血的整復内固定術 | 164例 |
膝関節鏡視下手術 | 53例 |
前十字靭帯再建術 | 19例 |
THA | 19例 |
TKA | 10例 |
UKA | 12例 |
人工骨頭置換術 | 26例 |
CHS | 25例 |
Γネイル | 8例 |
ATFL再建術 | 21例 |
足の外科手術 | 12例 |
アキレス腱縫合術 | 6例 |
肩関節鏡視下手術 | 10例 |
抜釘 | 49例 |
外来手術 | 71例 |
その他 | 97例 |
体外衝撃波疹痛治療装置(ドルニエEpos Ultra)
膝十字靭帯機能検査機器(KNEELAX3)
脳神経外科では、主に脳・脊髄・神経の病気を診断・治療しています。
当院では、MRIやCTをはじめとした精密な検査・診断とお一人おひとりに合わせた治療に努めています。 主に、脳・脊髄・神経の疾患全般を扱っております。
当院では、脳ドックの受診をおすすめしています。
脳ドックをご希望の方はこちらをご覧下さい。
脳神経外科ドクター一覧はこちらをご覧下さい。
コンピューター断層撮影装置
磁気共鳴画像診断装置(1.5T)
リウマチ科では、関節リウマチやその他関節痛を伴う病気を診断/治療しています。
整形外科との連携や、リハビリテーションの活用、薬物療法による関節の痛みや腫れを抑える治療を行い、機能回復に向けて様々な診療を行っています。
精密機器を使い、ドクターの診断をサポートしています。
放射線科では、ドクターからオーダーを受け、MRI/CT/骨密度/X線などを使い、対象部位の撮影を行っています。
コンピューター断層撮影装置
磁気共鳴画像診断装置(0.4T)
骨密度測定装置(DEXA)
磁気共鳴画像診断装置(1.5T)
リハビリテーション科では、ドクターからのオーダーをもとに、必要な治療のプログラムを立て、診療していきます。
病気やケガなどにより身体が不自由となった方々に対し、機能の回復を図り、基本的な動作能力の改善をお手伝いしています。
足底圧測定器(F-SCANⅡ)
足底圧測定器(F-SCANⅡ)出力画像
干渉波治療器
リハビリ用温浴器(BITHATIZER)